東北地方太平洋沖地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
悲しい事、辛い事、思いもかけない事が次から次へと起こっています。こうした事態だからこそ、
人間として本性が問われる時だと思います。でも私達は一人ではありません。
今こそ日本が一丸となって力を合わせて復興する事で、
失われつつあった絆をそして日本人としての誇りを取り戻すことが出来るのではないでしょうか。
震災の時、私は、お施主様ご家族とお打合せをしていました。
その時点では、構造体と屋根に瓦が乗った状態でした。
お施主様と一緒にお施主様の家と回りの家々の揺れる様子を
映画のワンシーンのように見渡していました。
お施主様の家に損傷がほとんど無くお施主様が安心してくださったのが何よりでした。
お打合せが終わってから、お客様の家を回れるだけ、回りました。
(まだまだ回りきれておりません。申し訳ありません。)
夜中に家に戻ると、ジャガイモに刺さったろうそくと湯たんぽが用意されていました。
戦前、戦中、戦後と生きた人達の≪生きる力≫を感じ頼もしく思いました。
今の繁栄をもたらしてくれた先人達に感謝し、これから前進して行くしかないと思いました。
今、自分に出来る事を考え、個々の立場でがんばろう!!
自分に出来る事の大きな一つは、やはり、家づくりです。
今回の事で、改めてお施主様の財産となる丈夫な家づくりを感じました。
今まで家づくりに自信をもっていましたので≪丈夫な家≫は、当たり前だ!と思っていましたが、
今回の事は、貴重な体験となりました。
≪丈夫な家≫の為には地盤と基礎と構造体そして、仕上げに至るまで、
適材適所の使用方法と仕様方法の工夫が不可欠です。
協力業者の方々とより強固な家づくりをしていきたいと思っております
もう一つはエネルギーパフォーマンスです。
今回のように停電が長く続いたり計画停電になった時、寒さ(夏でしたら暑さ)、夜の暗さ、
食事やお風呂の不便さ、情報の不足。等等。。。
オール電化だから。。。とか、ガスだから。。。という次元ではなく
【自然エネルギー】 への移行【低炭素住宅】への道を実感いたしました。
現在、【電気】を使わない生活は考えられません。
また、ガソリンの高騰やCO2の削減などから電気自動車への移行も現実化しております。
でも、電気はどうやって調達するか?
昼間の電気は太陽光で何とかなりますが、雨の日や夜はどうしよう。
電気を作るだけでなく電気の蓄電や太陽熱の利用まで考えた家づくりが重要であると確信致しました。
お客様の家を訪ねたとき、
“停電で不便は感じたけど、家の中が寒くなかったから良かったです。”と言われました。
何十年と住み継がれる家ですから性能の良い家で、いかにエネルギーコストの少ない家にするかです。
昨年、ドイツで学んだ事、EUの動向等、これからお客様にもっと役立てたいと思っております。
最後にもう一つ。この震災で被災された方が大勢います。
しかし、今、被災された方々のことを思い、自粛。自粛。で良いのでしょうか。
被災された方々を思う事、寄り添う事は大切です。
しかし、日本の復旧・復興には人の力・パワーが必要です。
みんなが元気になるには地元の活性化そして、被災地への協力、その人が出来る事を実行に移す。
自粛ではなく≪活性化!≫だと思います。 がんばろう日本!!