震災から4ヶ月になろうとしています。
皆様お一人お一人、色々な思いのある日々だったのではないでしょうか。
私達は、スイッチをつければ必ず電気は点き、蛇口をひねれば必ず水が出ると信じていました・・・
エネルギーには限りがあることを意識する事無く・・・
今、節電、省エネが叫ばれていますが、最もエコなのはエネルギーを使わないことであり、
自然に逆らわず、自然の力を生かし、消費するエネルギーを節約することだと思います。
車やテレビ、冷蔵庫などを購入する時、燃費を気にしますね。
自社製品の燃費を知らないというのは、住宅以外の製品では、考えられません。
それだけ、我々工務店の責任は大きいですし、反省すべきところです。
さて、家の燃費が良くなると何が変わるのか?・・・
光熱費が下がるだけでなく、お施主様が健康になります。
自然の力を最大限活用する事で自立神経を整え、
体温と免疫機能を高めるのが私達の目指す≪健康住宅≫です。
二葉の家では、前社長(現会長)の時から健康住宅を追求し、
地場産業である杉や桧を使って自然素材に拘ってきました。
しかし、≪健康住宅 =自然素材住宅 ではない≫ ことがわかりました。
日本で古くから存在した東洋医学には「未病」という言葉があります。
未病とは病気になる前の状態、なんとなく体調がすぐれず、
放っておくと病気になりそうな状態のことを指します。
冷えは未病であり、未病を改善する為には、
日々の生活の中で体を冷やさない工夫が必要とされています。
機械による過度の室温変化に頼らず、断熱性を高め、調湿建材を活用し、
太陽の光や風を生かす等可能な限り自然の力を活用します。
健康住宅は、≪自然素材 + 住宅の性能≫ です。
健康住宅の絶対条件は、≪温度のバリアフリー≫ です。
今までの家は、家全体を温めるのに非常に大きなエネルギーを必要とする為、
自分の居る部屋だけを温めています。
その為、使っていない部屋や廊下、浴室、トイレ等は非常に寒く、
リビング等の居室は暖かい状態となり、ヒートショックの起きる危険な環境が出来上がります。
「家の中の温度差」によって血管系の疾患を起こしていることは、かなり前から言われています。
また、お子様のアレルギーも≪温度のバリアフリー≫で改善されます。
断熱性能を向上させていくと、気管支喘息やアトピー皮膚炎、アレルギー性鼻炎等の症状が
右肩上がりに改善していくといった調査報告が発表されております。
温度と密接な関係を持つのが湿度です。
日本は世界的トップクラスの湿気大国です。
特に夏の高温多湿と冬の結露は家にとっても住む人にとっても大敵です。
湿気を知り、特性を理解することによって結露を抑える工夫ができます。
結露を抑えることで、家を長持ちさせ、健康住宅に繋がり、お施主様の幸せに繋がると信じております。
住まいは、定期的にきちんとメンテナンスをする事で、人々に愛され、受け繋がれていきます。
国の200年住宅も夢ではありません。
一日も早く家を消費財から資産へ変える事でお施主様に豊で・健康で・幸せな人生を送って頂く。
これが、私達、住宅業界に携わっている人間としての社会的使命であり、未来への貢献だと考えます。