新年、おめでとうございます。皆様、お健やかに新年をお迎えのことと存じます。
年齢を重ねてきますと元気に新年を迎えられる喜びを実感し“健康”のありがたさを痛感致します。
若いときにはなかった感情です。昨年のベストセラーの『ライフ・シスト 100年時代の人生戦略』の中で、
2007年生まれ(現9歳)のアメリカ、カナダ、イタリア、フランスで生まれた子供の50%は104歳まで生き、日本の子供に至っては107歳まで生きる確率が50%だそうです。
実際、2015年日本の平均寿命は男性80.79歳(世界第4位)女性87.05歳(世界第2位)でした。
(残念ながら女性は首位交代。男女共1位は香港でした。)皆様の周りを見てください。
80代90代のお元気な方々が沢山いらっしゃいますよね。
人生100年時代は遠くない話かもしれません。そう考えると私にできる事は、100年時代に見合う丈夫で長持ち、体に良い健康住宅のご提供だと思っております。
父である会長の口癖は≪健康なら何でもできる!!≫です。30代前半に大病を患った経験からの言葉だと思います。
健康は、生きていく上での基盤です。その思いから健康住宅を推奨して参りました。
当時は地元でとれる無垢材(丸太から切り出した木材)を使用し、丈夫で長持ち そしてお施主様の安らぎと憩いの空間のご提案をしたいという思いで家づくりをして参りました。
その後、ドイツの家づくりに出合い、日本の高気密高断熱のレベルの低さ、価値観の違いを目の当たりにし愕然としました。
健康の事は勿論ですが、燃費の事、メンテナンスの事、安全の事、環境の事等々、多岐にわたって考え、現在の低燃費で体にやさしい健康住宅、≪二葉の家≫になりました。
今後も進化していきたいと思っております。
私の考える健康住宅は、前述したように、まず、自然素材を使う事です。
専門的な言葉になってしまいますが構造材(柱や梁など)は勿論、羽柄材(構造材を補う材料や下地になる材料)、造作材(床や天井、敷居鴨居、枠、押入など)荷も無垢材を使用しておりますが、
なぜ、無垢材が良いかというと、木の持つぬくもり、肌触りもですが、“呼吸をしている”ところです。
お施主様と一緒に呼吸をし調湿をしてくれます。(無垢材を使用してもシンナー系の塗料をしてしまうと、せっかくの木の良さである調湿作用や温もりがなくなってしまう事があります。)
そして、壁は、漆喰や薩摩中霧島等の塗り壁です。 クロスも自然素材のクロスにします。
素材を吟味し、適材適所に使用することで家の中の空気環境の重要性を考えていきたいと思っております。
人は、1日にどれくらいの空気を吸っているかご存知ですか?
体重50kgの人の場合1日の呼吸量は約20kgでごはんに換算すると約100杯分!
これを人が生きる為に必要な水や食物との比率にすると、飲み物8%、食物7%、空気85%だそうです。
何も考えずに毎日呼吸しておりますが、空気環境の重要性を皆様に気付いていただけたらと思います。
室内の空気環境が整ったら、次は、温熱環境です。 どこの部屋に行っても温度差が少なくヒートショックを起こさない家。 温度のバリアフリー化が大切です。
2011年の1年間で約17,000人もの人々がヒートショックに関連した入浴中急死をしたと推計され、
その死亡者数は交通事故による死亡者数(4611人)をはるかに上回ります。
(東京都健康長寿医療センター研究所調べ 原文) 家族を守る家であるのに安全でないという事でしょうか。温熱環境を整えることが、健康住宅にはとても重要です。
また、お施主様が健康で長く暮らしていく為には、丈夫で長持ちする家が不可欠です。
記憶に新しい熊本地震や鳥取地震、そして、暮れにも茨城を震源地とする大きな地震がありました。
地震に強くなければ身の安全は守れません。 新築は勿論、リフォームも耐震を考えなければならないと思います。
空気環境、温熱環境、耐震が揃って快適な健康住宅と言えるのではないでしょうか。
健康住宅をご提案している私も今年1年、元気に頑張れるよう健康に気を付けていきたいと思います。
最後になってしまいましたが、新しい年が皆様にとって幸多きものになりますようお祈り申し上げております。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
高気密高断熱にお住いのお客様へ ワンポイントアドバイス
※高気密・高断熱の家は、冬は乾燥致します。 お部屋が乾燥しますと人は風邪をひきやすくなりますし、
また、お肌にも大敵です。 木にも同じ事が言えます。 乾燥材を使用しておりますが、乾燥し過ぎますと
≪そり≫や≪収縮≫などが出てきます。 過乾燥に気を付けてください。
加湿器などで湿度は45%から55%位を保っていただきますよう宜しくお願い致します。
※24時間換気をは、お止めにならないでください。 結露の原因となりますので宜しくお願い致します。
ご家庭により諸条件が違いますので、ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。