
新年 おめでとうございます。
皆様、お健やかに新年をお迎えの事と存じます。
昨年は、日本を揺るがす困難が多々ありました。そして、今も続いております。
公私共に、忘れられない、忘れてはならない体験をした一年でした。
震災以来、生活に追われる毎日でした。そんな時、『会社紹介』の原稿依頼を頂きました。
ためらいもありましたが、これも気持ちを整理する良い機会かなと思いお受けいたしました。
昭和7年より祖父が事業を始め、会長そして私へとバトンを渡された訳ですが、
79年間の二葉産業を振返る時、一日一日の積重ねの重さを改めて感じます。
私自身はその一部でしかないのですが、
今お会いしている方々ばかりでなく、私の知りえないたくさんの方々にも
ご縁とお力を頂いたお陰で今があると感じます。
目には見えない『絆』や『繋がり』と必然的な運命を感じます。
その一つとして、今回、ドイツ大使館より、東日本復興支援の一環として
福島県の川内村へのコミュニティーセンター寄贈のお手伝いをするご縁を頂きました。
以前から、EUの家づくり、特にドイツの家づくり、エネルギーへの取り組み、環境への取組みなどを
学んでいたつながりからです。
川内村の仮設住宅は、福島県郡山のビックパレット敷地内にあります。
その一角にコミュニティーセンターを建設するのですが、ドイツから援助を頂くわけですから
日本の20年先を行く家づくりをしていると言われているドイツに負けなくらいのスペックにはこだわりました。
そして、仮設住宅の期限が切れる時、或いは、川内村へ戻る時に壊してしまったのではドイツからの暖かい支援に申し訳ありません。
川内村の方々と一緒に川内村へ移築できるように考え造りました。
50日という工期は本当に厳しいものがありました。
” 竣工させる。” という強い信念を持つ事の大切さを痛感いたしました。
今回、大工さんをはじめ、協力業者の方々、多くの方々に多大なご協力を頂きました。
1月6日には川内村主催により、ドイツ大使館の方、日本・ドイツの赤十字に方々、
このプロジェクトの発起人でもある ” いわき日独協会 ” の方々のご参加による開所式が行われる事となりました。
安堵と共にご縁と多くの方々のお力添えに感謝の気持ちで一杯です。
今年も一歩づつ歩んでいけたらと思っております。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
弊社 駐車場にて22個のコンテナ組立
トラックに載せて、郡山へ出発
ビックパレット内へ設置 将来 川内村へ移築
外観
キッズルームや多目的ホール、図書館、健康管理室、事務所等に使われます。(内部 杉 南部赤松 漆喰)