

食卓に新米や山のきのこが並んだり金木犀の香りがすると秋を感じます。
しかし、日本近海の海水の温度が高くサンマが日本の近海に来ていないようです。
今年の秋はますます今までと違うように思います。
今までは、暑さ寒さも彼岸までと慣用句にあるように、お彼岸を挟んで季節の移り変わりを感じていましたし春夏秋冬のある日本を、その季節季節で楽しんできましたが、そんな悠長な事を言っている場合ではないのかもしれないと思うのは私だけではないと思います。
今の異常気象(既に異常気象ではなく通常になっているのかもしれませんね。)は、地球温暖化がもたらしていると言えるでしょう。
勿論、台風や豪雨、突風等はずっと昔からありました。
しかし、身の危険を感じる大型台風、大型台風による強風、ゲリラ豪雨、洪水、土砂災害、局地的な大雪等が頻繁に発生しています。
安全な地域はないかもしれません。
日本のどこの地域でも、そして世界のどこでも起こり得るようになりました。
先日の台風15号が千葉県に近づいて大きくなった原因は、海水の上昇との事でした。
例年より日本近海の海水が2度程高かった為、千葉県に近づいてからより大きな勢力になったそうです。
温暖化の驚異を感じます。 早め早めの対策。 危機管理が大切。と報道されています。
一人一人の危機管理が重要ですが、それと共に巨大化する 自然災害の根本の原因の地球温暖化対策をやらなければならない時に来ているのかもしれません。
9月23日にニューヨークで国連温暖化対策サミットが開かれました。そこに、スウェーデンの16歳のグレタ ・トゥーンベリさんが招待されました。
8歳の時に地球温暖化の事を知り、2018年8月から毎週金曜日に学校を休んでスウェーデンの国会議事堂の前で座り込み、地球温暖化への対策を訴える活動を一人で始めたそうです。
「温暖化は学校をさぼるよりも悪い事だ」と考え活動を始め、その活動は瞬く間に広がりグレタさんの呼びかけに共感した若者が日本をはじめ多くの国や地域で地球温暖化対策を呼びかけるデモも行われています。
国連でのグレタさんの演説の全文です。(NHK NEWS WEBより)
「私が伝えたいことは、私たちはあなた方を見ているという事です。そもそも、すべてが間違っているのです。
私はここにいるべきではありません。私は海の反対側で学校に通っているべきなのです。
あなた方は私たち若者に希望を見出そうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。
あなた方は、その空虚な言葉で私の子供時代の夢を奪いました。それでも、私は、とても幸運な一人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。
生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。なのにあなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。
30年以上にわたり、化学が示す事実は極めて明確でした。なのにあなた方は、事実から目を背け続け、必要な政策や解決策が見えてすらいないのに、この場所に来て『十分にやってきた』と言えるのでしょうか。
あなた方は、私たちの声を聞いている。緊急性は理解していると言います。しかし、どんなに悲しく怒りを感じるとしても私はそれを信じたくありません。
もし、この状況を本当に理解しているのに行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。だから私は、信じることを拒むのです。
今後10年間で(温室効果ガスの)排出量を半分にしようという一般的な考え方があります。しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は50%しかありません。
人間のコントロールを超えた、決して後戻りのできない連鎖反応が始まるリスクがあります。
50%と言う数字は、あなた方にとっては受け入れられるものなのかもしれません。しかし、この数字は(気候変動が急激に進む転換点を意味する)『ティッピング・ポイント』や変化が変化を呼ぶ相乗効果、有毒な大気汚染に隠されたさらなる温暖化、そして公平性や『気候正義』という側面が含まれておりません。
この数字は私たちの世代が何千億トンもの二酸化炭素を今は存在すらしない技術で吸収することをあてにしているのです。
私たちにとって、50%のリスクというのは決して受け入れられません。その結果と生きていかなくてはいけないのは私たちなのです。
IPCCが出した最も良い試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。
しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えてあと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。
今日この数字は既にあと350ギガトン未満となっています。これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとかよくそんなふりをすることができますね。
今の放出レベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまします。
今日、これらの数値に沿った解決策や計画は全くありません。
なぜなら、これらの数値はあなたたちにとってあまりにも受け入れがたく、そのことをありのままに伝えられるほど大人になっていないのです。
あなた方は私たちを裏切っています。しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気づき始めています。
未来の世代の目はあなた方に向けられています。
もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。『あなたたちを絶対に許さない』と。
私たちは、この場でこの瞬間から線を引きます。ここから逃れることは許しません。
世界は目を覚ましており、変化はやってきています。あなた方が好むと好まざるとにかかわらず。ありがとうございました。」
16歳のグレタさんの訴えを私たちは真摯に受け止めなければなりません。≪自分が生きているうちだけ。≫ではなく、自分の子供や孫、未来の子供たちのために。