
コンクリート強度には「設計基準強度」と「呼び強度」の2種類があります。
「設計基準強度」
構造設計時に考慮するコンクリートの圧縮強度のことをいいます。
圧縮強度とは、材料が圧縮力を受けて破壊するときの最大強さを単位面積当たりの力で表した値のことです。
「呼び強度」
現場で生コンを発注する時に指定する強度のことで、生コン工場が打設28日後においてその設計基準強度が出ることを品質保証しているものです。
昔は、一般的に用いられる普通コンクリートの設計基準強度は18N/m㎡の時代もあり、地震の多い日本は震災を経験し21N/m㎡まで設計基準強度が上っていきます。
近年では、コンクリートの耐久性、品質を向上させる認識が広まり、設計基準強度は24 N/m㎡が一般的のようです。
二葉の家の基礎の設計基準強度は、27N/m㎡です。
設計基準強度 27N/mm2 とは、 1mm四方のコンクリートの上部に (27×100g(1N=約100g)=2.7kgを載せても破壊しないという計算になります。
もう少し分かりやすく言い換えると、10cm角の柱で27トンの重さを支えられるということです。
実際は安全率をみてこの1/3が許容圧縮強度となりますが、それでも9トンに耐えられる強度になります。
現場で打設するコンクリートは気温の寒暖差などもあり、「温度補正値」として、3N/mm2が設計基準強度にプラスされているので、二葉の家の呼び強度は30N/m㎡となります。
下記の図のJASS5の基準に照らし合わせますと、設計基準強度27N/mm2は、大規模補修不要予定期間としておよそ80年に該当します。
