
今年も早いもので、あと2か月をきりました。 少し早いですが、今年もコロナの一年だったなと思います。 今、日本で感染者数が少なくなっているのは、ワクチン接種が進んだからでしょうか。 わかりませんが、第6波が来ても基本を忘れず、一人一人がやれることをやるしかないのかもしれません。 あとは、3回目のワクチンや薬の開発をお願いするしかないですかね。
しかし、そんな中、東京2020 オリンピック、パラリンピックも行われました。 開催については侃侃諤諤あると思います。 携わった方々のご苦労は、計り知れないものだと思いますし、一言ですむ事ではありませんが、私は、開催されて良かったなと思っています。 選手の方々、選手を支える方々も不安はあったと思いますが、開催されて本当にうれしかったと思います。 私は、感動と元気をもらいました。
そして、ノーベル物理学賞を受賞した真壁淑郎氏、なんと90歳。 素敵ですね。 これまでのノーベル物理学賞で、気象や気候の研究分野を対象としての受賞は、初めてだそうです。 それだけ、気候の変動が社会的に大きな分野である事の表れではないか思われます。 今から50年以上も前に二酸化炭素が増えると地球の気温が上昇し、地球温暖化になる。 そして、二酸化炭素の濃度が2倍になると地球の平均気温がおよそ2.3℃上昇すると1967年に発表しています。
私たちは、その対策を50年もの間、先延ばしにしてきたのですね。 今、本当に決断しないと手遅れになってしまいます。 環境省は2019年の東日本台風(台風19号)が同条件で起こると仮定して、産業革命以降の温度上昇を2℃上昇した時と4℃上昇した時のシミュレーションしていました。 当然ですが、どちらの場合も、前回の台風より強い勢力で日本に接近し、雨量も増加し、洪水のリスクも高まるとの結果となりました。
地球は生物の呼吸で排出したものを植物の光合成吸収といった繰り返す自然の環境システムによって保たれていたのに、化石燃料を使う事で人為的な排出量が積み重なり大気中のCO2の濃度が急増したわけですね。植物の光合成ですが、CO2を取り込む量は、樹齢40年を過ぎて成長が落ち着くと頭打ちになると考えられているようです。 林野庁は森林が吸収するCO2は2014年度の5200万トンが直近のピークで、2019年度は約2割少ない4300万トンと推計しています。

林業は時間と根気と手間が必要です。 植林してから建築資材として使えるようになるのは子か孫の代です。その間に下草刈り、つる刈り、除伐、枝打ち、間伐と大変な手間がかかります。 しかし、手間をかけても赤字になるからと放置してしまう山主さんの気持ちも十分にわかります。 日本の木材利用を促進し、林業に従事している人たちに還元していかないと、日本の林業は先細りになり、CO2を吸収してくれる役割も減り、山が荒廃し災害にもつながるでしょう。間伐をしないと日が当たらなくなり、木々が細くなり、草が根づかず、地盤がもろくなると災害に繋がっていきます。
コスト削減の為、海外に頼りすぎ、自給自足ができなくなっています。 私たちは、化石燃料を使う事の恩恵をたくさんたくさん受けてきました。 現在もです。 ウッドショックや半導体の不足、エネルギーの不安定等と問題は山積みですが、ここで、持続可能な社会への一歩を考えていきたいものです。